2017-12-05

難聴医療の情報発信:人工内耳の基礎知識②~適応基準と聴こえについて~

みなさん、こんにちは。聴サポです。
本日は世界中で普及している人工聴覚器の一つ、人工内耳の適応基準と『聴こえ』についてご紹介します。

これまで、成人(18歳以上)の人工内耳手術適応基準は、【90dB以上の両側高度難聴で補聴器装用効果が乏しいもの】とされていました。
今年2017年7月より、この基準が約20年ぶりに改訂されています。

このように、人工内耳適応域が広がっております。但し、一般の耳鼻科で行う純音聴力検査(dB)だけではなく、難聴に関わる詳しい「検査」が必要です。「検査」は、難聴の要因により、MRIやCTによる画像判断・一次聴神経の働き確認検査(プロモントリーテスト)等、何を行うべきか、判断する必要があります。

また、人工内耳の『聴こえ』は、人によりさまざまです。

聴サポ副代表の場合は、難病NFⅡからの聴神経腫瘍による難聴ですが、上記の詳しい検査(画像判断やプロモントリー検査)の結果をふまえ、聴力回復を見込んで、片側人工内耳手術を行いました。
人工内耳術後の初めの2週間は、入ってくる音がすべて機械的に感じていました(宇宙人の声、リカちゃん人形の声、など)。
9カ月が経過した今では、1対1の会話は行えますが、騒音下での会話や、複数人との会話には苦労しています。
普通に『聴こえ』るのではなく、会話の際は毎回集中し、口話を活用しながら、『聴こえ』を認識しているといったかたちです。(口話無しでも、静かな場所であれば会話できます。)
たくさん苦労している点はありますが、人工内耳術前の補聴器を活用していた時代(100dB以上でほとんど聴こえなかったとき)よりは、聴こえる状況となっています。
 

 改訂直後の基準であること、専門検査を行う病院が少ないこと等から、地域の耳鼻科医さんでは「分からない」と言われることもあるかもしれません。
 人工内耳術後の過ごし方や事例・注意すべき点等を、教えていただける病院も少ないと思います。

そんなとき、まずは一度、聴サポへご連絡ください。
どんな悩み・ご相談でも、お聴きします。
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 ※参考 日本耳科学会HP・日本耳鼻咽喉科学会HP・聴覚検査の実際 改訂4版(日本聴覚医学会)

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