2017-10-05

難聴医療の情報発信:人工内耳の基礎知識①~人工内耳の仕組み~

みなさん、こんばんは。聴サポです。

本日は世界中で普及している人工聴覚器の一つ、人工内耳の仕組みについてご紹介します。

図1(上)・図2(下)

図3

図4

図1は聴こえの仕組み、図2・3・4は人工内耳で音が伝わる仕組みです。

*通常の『聴こえ』の伝わり方(図1)
(1) 外耳道に「音」が入ります。
(2) 鼓膜を振動させます。
(3) 耳小骨を通って蝸牛に伝わります。
(4) 蝸牛・コルチ器内の有毛細胞(感覚細胞)に刺激が加わります。
(5) 刺激は電気信号に変換され、聴神経を刺激します。
(6) 脳へ伝達し、『聴こえ』を認識します。

*人工内耳の『聴こえ』の伝わり方(図2・図3)
 図1で、「蝸牛」がとても重要な役割をしているのが分かると思います。
この「蝸牛」が痛んでしまっている難聴の場合、『聴こえ』を回復させることはとても難しくなります。
 そこで、「蝸牛」が果たすべき役割の代わりを担うため、蝸牛の中に刺激装置(電極)を挿入し直接聴神経を刺激する聴覚回復法が、「人工内耳」です。

(1) 「音」を耳にかけたマイク①が集め、プロセッサー②へ伝えます。
(2) 「音」はプロセッサー②で「電気信号」に変わり、ケーブル③⇒送信コイル④⇒皮膚下に埋め込まれた受信装置⑤へ伝わります。
(3) 電極⑥を通り、「電気信号」が蝸牛の中の「刺激装置(電極)」へ伝わります。
(4) この「刺激装置(電極)」に伝わった「電気信号」が直接聴神経を刺激します。
(5) 脳へ伝達し、『聴こえ』を認識します。※初めはとても機械的に感じます。

 「人工内耳の基礎知識②~人工内耳の適応基準と『聴こえ』について~」に続く

※参考 日本耳科学会HP,日本耳鼻咽喉科学会HP,聴覚検査の実際 改訂4版(日本聴覚医学会)

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